体験記

European Society for Vascular Surgeryに参加しました(2006年9月20日)


ESVSに参加して(血管外科/服部 圭祐)


ESVS  私は2006年9月20日からチェコ共和国のプラハのヒルトンホテルでおこなわれたEuropean Society for Vascular Surgery (ESVS) に参加させていただきました。この国際学会は血管外科で最も大きい学会の1つであり、毎年この時期に開催されます。私は以前より、海外の学会とはどのような雰囲気なのか非常に興味がありましたが、なかなか参加の機会がありませんでした。日本ではもちろん幾度か学会に参加したことはありますが、今回の海外の学会参加は非常に興味深いものでした。
 この学会で私が驚いたことがいくつかありました。1つは学会の規模です。日本の学会は多いときには10以上の会場があり、それぞれテーマに沿ったセッションがおこなわれます。しかし今回参加したESVSは主に1つがメインで収容人数が1,000人と非常に巨大なのに圧倒されます。そして演題数はわずか50ほどです。したがってここで発表するということは、非常に難解であり、名誉なことなのです。また今回ESVSはおよそ数百人の医師が当然のことながら世界中から参加しており、1つの演題後の質疑応答では、幾人か医師がならんで質問するくらい激しい討論がありました。それがすべての演題で続くのです。この学会のレベルの高さに驚愕すると同時に、ここで参加できたことの喜びを改めて感じました。
 また臨床の演題ではすべて莫大な症例のなかで検討されています。日本では多くて数百人を対象としていますが、ここで発表される演題は、多いときは1,000以上の患者を対象にリサーチをとっているため、規模が巨大で、ゆえに強い説得力があります。
 私は英語が苦手なため、演題内容を理解するのに苦労を要しましたが何より貴重な体験ができてよかったと思います。次回、もし国際学会に参加する機会があれば、さらに英語を勉強して臨みたいと思います。
 わずか3日間でしたが、海外の学会の緊張感および世界レベルでのトピックスを経験でき、とても充実していたと思います。このような貴重な機会を与えていただきまして、古森教授はじめ当教室の皆様方に感謝いたします。ありがとうございました。

Vascular Annual Meeting 2006に参加しました(2006年6月1〜4日)


Vascular Annual Meeting 2006に参加して(坂野)


 今回、幸運にも血管外科領域の中では世界で最も大きな学会の一つであるVascular Annual Meetingで、発表の機会を得ることができました。 Society for Vascular Surgery が年1回主催する学会で、今年はフィラデルフィアで開催されました。
 英語がそう得意ではない僕にとっては、演題の受諾通知メールを見た時、正直言って嬉しい気持ちよりも、人生最大のピンチがきたという気持ちでした。実際、本会場では約1,000人の聴衆が集まって、その中で質疑応答をしなければならないからです。針のむしろとはこのことだと思いました。数ヶ月間付け焼き刃で英語の勉強をしてはみましたが、アメリカに旅立つときは、完全に開き直りの気持ちで出発しました。
 実際会場に到着してみると、やはりこれまで参加してきた日本の学会とは全く趣が違って、全体に派手で、一つ一つの会場が大きく、そして中でも最も異なるのは、発表後の質疑応答の熱気です。当たり前のように数カ所ある質問用のマイクの前には、数人の質問者が並び、最後は座長が‘時間がないのでこの辺で’と言って次の演題に進むのです。何とか開き直りの精神状態に持ってきていたものがどこかに行ってしまいました。そうはいっても、時間は無情にも過ぎていき、発表の時がやってきました。ただ実際に壇上に立ってみると、意外に落ち着いて話すことができました。発表の時間は本当にあっという間に終わってしまったという感じです。やはり自分の英語力の無さは痛感しましたが、それよりもこのような幸運にでも恵まれないとなかなか得られない貴重な経験ができて、本当によかったという気持ちでした。 さらに、現在のトピック、世界中の血管外科医がどのようなことに興味を持ち、どのように考えているかを実際に目の当たりにできたことも、貴重な経験でした。そして、日本が少し取り残されている感じがして、焦燥感も募りました。
 当教室の古森教授や他大の先生と一緒に夕食を食べながら、これからの日本の血管外科についての熱い会話に少し参加させていただいたのをよく覚えています。このような貴重な機会を与えていただきまして、古森教授はじめ当教室の皆様方に感謝いたします。ありがとうございました。

Vascular Annual Meeting 2006
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