頸動脈狭窄症

頸動脈狭窄症とは

頸部頸動脈狭窄症とは、頸部の頸動脈分岐部に動脈硬化性粥状変化により血管の狭窄を生じ、これが原因で脳血流量の低下をきたしたり、頭蓋内塞栓の原因と なったりして脳梗塞を起こす原因となりうる疾患です。以前は、欧米人に多い疾患とされてきましたが、日本人の食生活の内容が年々欧米化するにしたがい徐々に増加傾向を示しています。

狭窄の程度が強くなると、その後の脳梗塞を予防するために外科的治療が必要となります。

どうやって見つかるの?

この病気が怖いのは全く症状のでない人が4人に1人ぐらいの割合であることです。

中高年の男性、高血圧症、糖尿病、脂質代謝異常を治療中、喫煙などに当てはまる場合はかかりつけ医に相談して、超音波検査で頸動脈の状態をチェックしておくとよいでしょう。

また、脳梗塞の前触れ症状(一時的にろれつが回らない、片側の手や足に力が入らない、半側の視野が欠けるなどの症状が出現)があった場合は要注意です。

検査は?

超音波検査は最も簡便な検査で、狭窄の有無はこの検査でほぼ判明します。

治療の適応に関しては、CTやMRI、脳血管造影、SPECT検査などを行って決定します。

治療法は?

頸動脈内膜剥離術(CEA)

現在のところ、頸部頸動脈狭窄症に対する標準的外科治療法はCEAです。
病変部の動脈を切開し、粥腫を摘出します。2時間弱の手術です。

頸動脈ステント留置術(CAS)

全身麻酔手術のリスクが高い方やCEAが困難な方が対象です。狭窄部にステントを留置して、拡張します。
当院では脳神経外科が行っています。

治療法
内膜剥離術後。狭窄はなくなっている。
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